Debussy: Rêverie
ドビュッシー自身は生活が苦しい初期に作曲した「やっつけ仕事の粗悪品」と評価しています。本人の意に反して代表曲・有名曲として挙げられてしまうのはなんだか皮肉ですね。個人的には、ドビュッシーの「ドビュッシーらしさ」みたいなものが出ていて好きなのですけれど…。
「夢」という言葉は「眠っているときに見るビジョン」という意味以外に、「将来実現させたいと心の中に思い描いている願い」「現実とかけはなれた考え。実現の可能性のない空想」「現実を離れた甘美な状態」「はかない物事。不確かな事」といった意味を持ちます。
「アヴニール」のトレーラー前半部分に使用したのは、作中における二人の関係や心の内がまさに「夢」のようなものであるから。どこがどのように夢であるかは、読んでいただくとわかる…かもしれません。
ちなみに、サイト内で「夢を見た」という詩を公開しております。こちらは、まさにドビュッシーの「夢」を聴いてしたためたものです。