「もう、やめて」 幼い詩人は言葉で訴える 訴え続けて声を失う
「もう、やめて」 小さい詩人は涙で訴える 訴え続けて涙が枯れる
「もう、やめて」 若い詩人は血で文字を書く もうそろそろ枯れそうだ
声を失い 涙を失い 血を失い 死人の化粧をした道化姿の詩人
おどけた道化は詩人の目で訴える 「もう、殺して」