なんでもないある日の午後

なんでもない ある日の午後

少し冷たくなった風
暖かい日の光
白い湯気の向こうのアナタ

なんでもない ある日の午後

金木犀の香り
アナタの声
小さな町のオープンカフェ

なんでもない ある日の午後

白いカップが二つ
私はお砂糖一つ
溶けてゆく 二人の恋

なんでもない ある日の午後

優しく微笑むアナタ
目が合えばすぐうつむくの
セピア色したカフェオーレ

なんでもない 秋の午後

小さな小さな私の幸せ