まっくら森

目を閉じればほら
見えてくる聞こえてくる
あの頃の自分
あの時聞いた歌
感じられる
君の手の温もり
涙の冷たさ

闇の中では
目あきが目くら

心のなかに潜れば
ずっと先には
あの頃のワタシ
ワタシが作った世界の中に
私はいなくて
ワタシは一人

出口はないし
入口もなけりゃ
出口は要らないし
入口も要らない
どうやって入るのかも
どうやって出るのかも…

膝を抱えて眠るの
ワタシは私を抱きしめて
私とワタシは一つになる
ワタシは私に溶けてゆく

私はワタシに還っていく


おかえりなさい