絶望と毒に捧ぐ

廃退の朝
鉛色の夜明け
胸に残る
夢の呪詛

今日もまた問いかける
生きる意味を
絶望の淵を歩む意味を
死が問いかける
誘惑の歌を口ずさみ
甘美に問いかける

途切れることのない呪文
絶えることのない毒
私はそれらを掬い取り
孤独という名の歓喜に打ち震え
永久の眠りを
夢の檻に閉じ込める
絶望も毒も
私が望み招いた悪の全てを
天から授けられた呪いの全てを
抱きしめたまま地に堕ち
孤独のうちに昇る

死の誘惑者よ
問い続けるがいい
千年の牢獄の中で
声高に問いかけるがいい
孤独を生涯の伴侶とし
絶望だけを頼りに
苦痛の中を歩む意味を

パンドラの箱に残された
最後の輝きは貴女
美しく気高き魂
貴女に愛されるために
この魂は朽ちることはない
苦痛よ訪れるがいい
孤独の業火に焼かれるがいい
誘惑よ呪詛よ途切れるな
我が魂に火をくべよ

廃退の朝
鉛色の夜明け
胸に残る
夢の呪詛
全てを飲み込め
この命が燃え尽きるまで