君に寄す

君は焔の矢の如く
この胸を焦がし
解くことの出来ぬ鎖のように
この心を締め付ける

蜘蛛の糸にはりつけられし蝶の如く
我が想いは君に囚われ
身じろぎ一つできず
ただその存在を待ち望む

なんと甘美なる檻
なんと愛しき苦悩
君よ我が魂を貫け
凍りついた時間を打ち砕きたまえ