旅行記

岡山ツーリング

2008年GW後半は、とりあえず一日でどこまでいけるか…ということで、ひたすら西へ走ってみることにしました。
神戸から播州赤穂まで140km離れているとどこかのサイトで見かけたので、なんとなくその辺が時間とか体力的に限界かな?

出発前の積算距離は271km。どのくらい走れるでしょうか。

出発したのは午前三時半。微妙に肌寒い。
コンビニでポカリの1リットルと、チョコチップスティックパン、バナナを購入して出発。
明石までは国道二号線を走るのだけど、舞子から明石の区間が片側一車線+交通量が多いこともあり、交通量の少ない未明のうちに抜けてしまおうという算段です。

そういや2006年の淡路の時も深夜に出発したなぁ。

淡路の時と同じように小一時間で明石到着。
途中、下がっていたサドルを上げたくらいでこれといってトラブルも何もなし。
そういや、途中でパトカーがネズミ捕りをやっていたようですが…まぁ、制限速度も出せない私には関係の無いお話と言うことでw

明石からは県道718号線を走る。
山陽電鉄とほぼ並行している旧国道で、道幅は狭いものの早朝ということもあり、かなりの快走路。

出発から二時間くらいで加古川に到着。
橋を渡るとすぐそこは高砂市。
小豆島に行った時とはルートも自転車も脚力も違うけれど、およそ半分くらいの時間でここまで来た気がする。
あたりはすっかり明るくなってきました。

なぜか三菱の構内に迷い込むというお茶目っぷりを披露しつつも、何とか国道250号線に乗る。

自宅から60kmくらい。奇しくも元職場の近く。
ココまでの時間はおよそ三時間少々。途中で川を眺めたり、のんびりペースで走っています。
(あと、迷子になってた分、タイムロスがw)

姫路より先は未知の領域。
地図によるとここから先はたつの市−相生の間に難所と思わしき「七曲り」が控えている。
ココから当分、午前10時前にしっかりとした食事が摂れるところはあまり期待できないのできっちり食べておきたい。
そんなわけで、すき家の「鮭納豆朝食」を食べる。

鮭うめぇw

走った後のご飯と風呂の瞬間は至福の時であります。自転車最高。

たつの市から相生に抜ける国道250号線。
午前中ということもあるのか、交通量少なめでした。
アップダウンは思っていたほどではなく、むしろ播磨灘を臨む風光明媚な快走路。
この道はマジでいい。自転車でもバイクでも車でも、気持ちいいこと間違いなし。
今回走った道の中で一番気持ちよかったポイントです。

柏公園で水分補給+軽食休憩。
パンを三本食べる。
バナナはまだ食べない。バナナはもうちょっと走って、筋肉疲労が少したまってきてから食べるのだ。

柏公園を過ぎると、後は殆ど下り坂。
カーブが多いのでポンピングブレーキを使いながらスピードコントロール。
交通量が少ないとはいえ、時々車が走ってきますので。

相生に到着。時間は午前10時。
道の駅ペーロン城には温泉が付いているらしい。

ボートを運んでおりました。
眺めているとオッサンに怒られたorz

このあたりですでに走行距離90kmくらい。赤穂まであと少し。
なんだ、赤穂まで140kmもないじゃないか。

相生と赤穂の間の高取峠。
勾配はそれほどきつくは無いものの、長い上りが続く。
きついけれどまだ体力は残ってます。軽いギアでゆっくり登っていく。
途中でバナナ摂取。

相生と赤穂をつなぐ主要道路なのか、他に大きな道が無いのか、交通量はそこそこ。
時々大型車が通るのでヒヤヒヤする。

峠を越えてついに赤穂市内。
橋の手前でいい雰囲気の町を発見、折角なのでぷらっと走ってみる。
坂越という町で、杉焼板塀や白壁の日本家屋が多い、かなりイブシ銀な町。

逆光で暗くなってしまいましたが、かなりいい感じの家。

赤穂名物「塩味饅頭」を購入。

坂越からJR播州赤穂まではすぐ近く。
かなり大きな駅舎に、二階は観光案内所だそうな。

当初、赤穂をゴール地点と考えていたのだけれど、到着したのは昼前。
疲れは出てきたものの、まだまだ時間はある。
すぐそこは岡山県…行ってみたいという気持ちがメラメラ沸いてくる。

今思えば、赤穂をゆっくり観光して一泊してもよかったのだが…いやもう何も言うまい。
県境に難所があることを知らなかったのだから。

兵庫県と岡山県の県境には鳥打峠と福浦峠という二つの峠があった。
すでに100km走っている体には、少々堪える。
交通量もそこそこあり、風景も単調、なんだか尻が痛い。
日差しと排気ガスがつらいので、タオルを覆面にして、自転車を押して進む。
自転車での峠越えは楽しいっちゃ楽しいのだけど、やっぱりツライ。
長距離を走るのであれば、後々のことを考えて無理をせずに押すというのが私のスタイル。

一つ目の峠(鳥打峠)はわりと楽にクリア。あれか、六甲攻めで峠に耐性が出来たか。

二つ目の峠(福浦峠)はなかなかキツイ。
これも押して進む。
六甲のときもそうだったが、自転車が軽いと押して歩くのもそれほど苦にならない。
確かに、手ぶらよりは歩く速度が遅くなるけど。

しばらく押していくと「ようこそ岡山へ」とかいた石が。
ここが県境だろうか。坂もあと少しで下りになりそう。
いやはや、兵庫の壁は厚かった。

ピークを超え、勢いに任せて下っていると、サイコンに異常が

なんか、時速75kmとか表示されてる

いや、いくら下りでもさ、安全運転を第一信条に掲げるワタクシ、ポンピングブレーキをかけてますから、40km以上は出しませんって。
ていうか、75km出せるって健脚通り越して剛脚だろ
そもそも、そんな速度が出せるならこんなところにはいないっ!(ごもっとも)

積算走行距離は398kmくらい。まぁ、125kmくらい走ったという感じだろうか。
とりあえず一旦降りてみることにした…が!

止まってるのに時速77kmの表示

わ…わけわかんねぇぇぇぇ!!

センサーマグネット外す。止まらない
センサーの電池を抜く。止まらない

そうこうしているうちに、動いていないのに積算距離だけがどんどん加算されていくという異常事態…。

こうなりゃヤケだ。

サイコン本体の電池を抜くという暴挙に出る。
いろんな意味で止まる。(あたりまえ)
電池を入れる。周長設定だけする。

止まっているのに75kmの表示が出る

うはwwwwwイミフwwwwww
なんだかどうでもよくなってきたのでそのまま走り出したところ、いきなり正常起動に戻る
一体何がおきたんだ…

岡山県日生に到着。
時間もお昼なのでなにか食べようと思ったものの食べられそうな店が見当たらない。
二つ見かけたものの、どちらも満員。
仕方ないので、フェリー乗り場近くで海を眺めながらパンを食べる。
海はいいよなぁ…油浮いてるけど。

体力的にかなり厳しくなってきたけれど、日生から備前、岡山まではほぼフラットらしい。
正直、日生ではビジネスホテルの類も期待できそうにないので、岡山まで行くしかない。

岡山バイパス手前のサンクスにて休憩。
駐車場にいたぬこ様。
靴のかかとに爪を立てるのはやめてくださいw

そこから岡山市街まで随分長く感じた。
市街に通じる道なので交通量が多く、精神的に疲れるし体力的にもかなりヤバイ。
おまけに、歩道が工事中で砂利道になっていたり、側道がガレガレになっていたりと、道が悪い。

市街に近づくと、ランダムな動きをするママチャリも増えてきて危険。
早く市街地につきたい気持ちを抑えつつ、安全運転で進む。

ようやく市街地のほうに到着。
日本三大庭園の一つ、後楽園でございます。

昔、後楽園球場は後楽園の隣にあると思っていました

岡山駅近く、桃太郎通りから脇に入ったところにある「ホテル名花」というビジネスにチェックイン。
シングル一泊4500円とけっこう安め。建物は古いけれど、風呂が家庭用浴槽のようなのが付いている。
アメニティは一通り揃っているし、フロント前にはビール、ジュースの自販機もありました。
ただ、周囲が繁華街なので音が気になるかも。まぁ、一日中走り通しで「3秒あれば寝れる」状態の私にはたいした問題ではありませぬ。

手袋と袖の隙間だけがピンポイントに日焼け…ていうか半分火傷。

かなり汗をかいていたので、シャワーを浴び、洗面器を使ってシャツを洗濯。
なんか旅先で洗濯するとバックパッカーぽい感じがする。

ホテルは食事がないので、食事+ポタリング。この元気、どこから出てくるんだろう。

ホテル到着時の積算距離。
電池を抜いたため、データがぶっ飛んでしまった。
まぁ、170kmくらい走ったんんだろう…そりゃ、尻も痛いさ。

とはいえ、時間も夕方なので博物館系は無理。竹久夢二の美術館には心惹かれるものがあったが…。
そんなわけで、屋外を散策。
旭川沿いからみた岡山城。松本城などと同じ黒い烏城。
姫路城のような白いのも嫌いではないけれど、黒い方が要塞っぽい無骨な感じがして好き。

天守閣。時間が17時だったので中に入れなかった
金鯱が乗っているらしい…が、わからんw

城のそばに自転車を止め、月見橋を渡って後楽園へ。

後楽園の中。
なんでも、GWということで夜間ライトアップがあるらしく、人が一杯いました。
後楽園にはタンチョウ鶴がいるんだけど、時間が終わっていたのか、鶴は見れませんでした。残念。
後楽園は開放的なつくりで、和風の市民公園という感じ。
芝の上にレジャーシートを広げて弁当を食べていたりしてるあたりがいかにもそんな感じ。

後楽園の中の休憩所。
かやぶき屋根がいい感じです。

後楽園のなかには茶屋があって、吉備団子を売っていたり、お抹茶をいただけるようでした。
会社のお土産用に吉備団子を購入。
甘いものが欲しかったので温かい抹茶と吉備団子のセットを頼むことにしました。

抹茶と吉備団子のセット、300円也。
疲れていると甘いものがおいしいとはよく言いますが、吉備団子。本気で美味かった。
抹茶も飲んで幸せ一杯。
しかも、抹茶の後、茶碗に番茶を入れてくれました。サービスいいのぅ。

もしかして、茶碗は備前焼だったんだろうか?

後楽園からみた岡山城。日がかなり傾いているので暗いです。

菖蒲池。
青みがかった写真だけど、本物はもっと紫っぽい。
この日は満開で凄く綺麗でした。

しばらく後楽園を散策し、岡山名物ままかり焼き(三杯酢漬け)を購入。
ままかりやー、ままかりやー。わいの好物やー。
ところで、ままかり(サッパ)って関東では全然知られてない魚らしいが…なんでだろう。
小骨は多いけれど、酢漬けやてんぷらにすれば全然気にならないし、かなり美味。
関東でも捕れるらしいけど、市場に周ってないのかね。
関東在住の方、岡山にお越しの際はままかりを召し上がってくださいな。

と、いうわけで。晩御飯はもちろんままかりが食べられるところを探す。
ビジネスホテルの近くに大衆居酒屋発見。入り口には「ままかり有ります」の文字。
ままかりの天ぷら、串カツ、刺身盛り合わせ、梅茶漬けを食べる。
ままかりウマー、刺身盛りはシャコ、タイ、イカ、カンパチ…瀬戸内のお魚であります。ウマーでした。

走りに走って尻が痛くなったので、明日は走れそうにないな…ということで、翌朝早い時間の新幹線で帰ることに。
GW終盤ということもあり、遅い時間は混雑が予想される。自転車はそこそこ大きな荷物なので、他の乗客に迷惑がかかっちゃいかん…ということで、早い時間帯に乗ることに。
駅で料金と時刻表をチェックし、翌朝用のままかり寿司を買った後、ホテルに帰還。

ウトウトしながらTVを見て、眠くなったなーと思って布団に入っても寝付けず。
あれか、明日早起きしなきゃと思ってるせいか。

しばらく寝返りを打った後、いい加減うんざりしたのでNHKを見る。
なんか変な番組のあと、南フランスの街を散策する番組。

フランスいいなぁ…と思っているうちに眠気が来て、TV消して就寝。

やはり眠りは浅く、目覚ましも掛けてないのに6時前に目が覚める。
普段もこのくらい目覚めがいいと嬉しいんですがwww
荷物を手早くまとめ、チェックアウト。

岡山駅で自転車をばらし、のぞみに乗車。
自転車はデッキスペースに置きました。

新神戸まで30分くらい。新幹線はえええ!

帰宅後、昼前に眠気が襲ってきたので横になると、目覚めたのは午後7時。
晩御飯を食べた後もしっかり寝たのでした。

<< 六甲アイランド・神戸市街ポタリング | main | 丸亀市街+α >>