旅行記

六甲・有馬ツーリング

2008年のGW目標である六甲山―有馬ツーリング。
一日前に六甲アイランドまで行ったというのに、疲れはほとんどありません!
無駄に元気なのは脳内麻薬のせいでしょうか。

とりあえず、ツーリング出発前の集積距離です。
意外に走っているようで走っていないような…。
とりあえず、自宅から湊川公園の方へ。途中のコンビニで飴、ポカリの1リットルボトル、カロリーメイトを購入。
いわゆる「俺用ガソリン」ですw

商店街近くのマッグダーナで朝マック。
年に数えるほどしか利用しないので、入るたびに商品が増えたり値段が変わっていたりするのですが、なぜか「チーズバーガー」か「ベーコンエッグマフィン」しか食べないので、どうでもいいっちゃどうでもいいです。
あ、ごく稀に変化球として「ホットケーキ」を食べる事もあります。数年に一回くらい。

食べた後は荒田公園の中を通過して平野方面へ。
平野から再度筋を東へ走り、諏訪山のあたりに付いた頃、後輪に異変が…
出発前に空気充填したのに、何故か微妙に空気が抜けている
いやーな予感を抱きつつ、一旦降りて後輪をチェック
Noooooooooooo!!!Σ(゚Д゚|||)

大型ホッチキスの芯のような物が、後輪にぐっさり刺さっている!!
アハハ、パンクなんてねぇ。まさかねぇ。
ホッチキスの芯のようなものを引っこ抜く。

ぷしゅーーー(空気の抜ける音)



入り口にたどり着く前にパンクしやがった!

なんということだ。始まる前に終わったとはこのことか。
いやしかし、住宅街とはいえ、ここはまだ市街地。自転車屋があるはずさ!アハハ。ウフフ。

とりあえず、より自転車屋がありそうな感じのする平野商店街の方へ、自転車を押しながら後戻り。
そうさ、商店街まで戻れば自転車屋くらいあるさ!



あれ…



今日、日曜じゃね?


しかも連休シーズンだぜ。
時間も10時前なんだぜ。


店、開いてないんじゃね?


軽く絶望的な気分になりつつ、商店街に到着。
予想通り、半分くらいの店が閉まっているではないか。
辺りを見回し、自転車屋らしき店を探すものの見当たらず。
とりあえず、開いている店で聞いて見ることにした。
手近なところで開いていたのはお菓子屋さん。70〜80くらいのじいちゃんが店番をしていた。

「すいません。自転車屋ってありますか?」
『えー???(耳が遠いらしい)』
「えーっと、自転車屋ありますか?」
『あー。自転車ねー。今日はお休みー。』

○| ̄|_

『どうかしたのー』
「パンクして…」
『あれ。パンク。どこに帰るの?』
「いえ、帰るんじゃなくて…出かけるところだったんです(半泣き)」
『困ったねぇ。明日なら開くんだけどねぇ。新しい自転車だねぇ、こういうのはよく分からないからなぁ…』
「すみません、ありがとうございますorz」

ざんねん!! わたしの ぼうけんは ここでおわってしまった!!

なーんちゃって…。
こんなことで へこたれる ぼくじゃないヨ!


実は六甲ツーリングを控えて、携帯ポンプとパンク修理&工具キットを購入、自転車に装備していたのだ!!どうだ、参ったか!!フハハハハハ!!
しかし、一つだけ問題があるっ!!

俺様はぁぁ!!パンク修理をぉぉぉ!!したことがないィィィ!!

逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ!○| ̄|_
パンク修理の大まかな工程はなんとなく憶えている、道具も揃っている。後は気合あるのい…結局は、やらないと憶えられないんだし、いつかやらないといけないんだ。

ええいっ!女は度胸だ!お前たち援護しなっ!(←援護いない)

目の前に看板と広いスペースがあったので、看板に自転車を立てかける。
ギアをトップに入れてリアブレーキを解除。
クイックレリーズを開放して、チェーンに気をつけながら後輪を外す。
実は後輪を外すのも初めて。

後輪を外し、パンク修理工程を思い出そうとしているところに、先ほどのおじいちゃん登場。
『自分で修理するのかい?道具はあるの?』
「はい、工具類も一通りあるんですが…初めてなんでやり方が…」

『若い頃はよく修理したわー。教えてあげよー。』

あなたが神か!!!!!

おじいちゃんの丁寧な指導の下、上手い具合にチューブの取り外しに成功。
パンク部分に少し紙やすりをかけ、接着剤を塗り、穴を塞ぐパッチをつけ、叩いたり踏んだりしてガッチリ固定。
最後に、パッチ片面についている包装をはがす段階で一言。

『ごめん。裏表逆だった』

お…おじいちゃーん!!!!!

「だ…大丈夫ですよ!穴さえ塞がればいいんですから!大丈夫ですよ!」
『ごめんねー。長いことやってないから間違えちゃった』

このお茶目さんめっ♪
(この後ネットで調べたところ、裏表間違っていませんでした。じいちゃん凄い)

チューブを挟まないように気をつけながらタイヤの中に戻し、空気を入れて状態を確認。
ちゃんと直ってる!!
自転車本体にそっと後輪を着け(チェーンに手間どった)て、ブレーキをはめる。
ざっと点検した後、もう一度空気を確認。初めてなので不安はあるものの、完璧に治っていました。

やっぱお年寄りは凄いや。

おじいちゃんにお礼を言って別れ、旅を再開。
時間はすでに11時過ぎ…パンクのせいで時間を食ってしまったorz

再度山ドライブウェイ入り口に到着。
いつ見ても険しい坂道だこと…。
最初、30秒くらい乗ってみたけれど、すぐに押し歩くことに。

楽しい旅のポイントは「無理をしない」ですから。

結構がんばって登ったあたり。まだまだ全行程の1/10か。
一言で言うとキツイなんてレベルじゃねーぞ

時々乗ったり、飴を舐めたりしながら坂を登る。
うん、なんだか段々帰りたくなってきた。(ぉぃ)

この坂が目の前に現れた瞬間、何故か爆笑。
いや、もう笑うしかないって。いくらなんでも乗ったままは無理だって。

自転車を押して延々と坂を登っていると「この瞬間、世界一ストイックな人間は自分に違いない」なんて思い始める。

再度公園を通過すると、まだまだ登りは多いものの、傾斜と長さがましになる。
所々、短いけれど下りもあるので、自転車に乗る時間が増える。
下りは怖いけど快適だなー。

登り坂が続くと足が疲れ、普段はなんともない平地でも速度が出せない。
乗ったり降りたりするのは、ずっと乗っているよりも進む速度が落ちるものの、歩いている間は自転車に使う筋肉を少し休められるので、トータルに見ると悪くないと思う。
確かに「峠を登り切る」というのは達成感があるものの、旅は峠を越えるだけで終わるわけではないのだから、乗ることにこだわり過ぎるのは良くないと思う。
なにより降りて歩くことは恥ずかしいことではないと思う。

森林植物園の前で少し長めの休憩。
自転車にのるととにかくご飯がおいしい。カロリーメイトすらご馳走に感じる。

この日はツーリング日和ということもあり、ライダーがかなり多かった。
森林植物園の前に20人近く、少々柄の悪いライダーがいてなんとなく不愉快。
別にライダーが嫌いとかじゃないんだけど、自転車で山中のドライブウェイを走る時、彼らの存在はかなり恐怖。
なんでかというと、こういうところをドライブしている自動車は、追い越しの時に減速やセンターに寄ってくれるので、はっきりいって怖くない。
道幅が狭く、後ろから車が来ているときは一時停止してやり過ごしたりする。

けれど、こういう交通量が少なく、アップダウンが楽しめる道はを走るバイクは、十中八九飛ばしている。
スピード違反で赤切符バシバシ切れちゃうくらい飛ばしている。
二輪なので乗用車ほど幅を取らないため、自転車を追越するときでも引っ掛ける心配がない(と思う)ので、全くといっていいほど減速しない。
はっきりいってこれがメチャメチャ怖い

なんだかんだで六甲山牧場のあたりへ。
北海道なら「鹿 飛び出し注意」なんだろうけど、このあたりでは「羊」なんだね。
そういや遠くから鳴き声らしきものも聞こえる。

牧場レストハウスで遅めの昼食。
みるからにレンジで温めただけという感じの焼きおにぎり三個セット。

うまい!(てーれっててー!)

何でも美味しく感じる、それが自転車マジック。
一つだけ残して鞄に入れておく。

そして六甲山牧場といえば牧場アイスクリーム。
カマンベールチーズ入りらしい。味が濃厚でおいしい。

走り回る子供を眺めつつ、足のストレッチ…やばい、気持ちよすぎてヨダレが出そうだ。

そこからまたアップ多めのアップダウンが続く。
山頂の方はゴルフクラブや別荘らしき家がゴロゴロ。

山の向こうは霞んでいますが、西宮などの市街が広がっています。

六甲最高峰・一軒茶屋まで登りつめると、そこから西宮市街まではほぼ下りのみ。
楽で気持ちいいけどやっぱし怖い。

宝塚まではずっと下っていけばいいものの、有馬の方はまた少し登りが。
これが最後の峠と思って踏ん張る。

山の中から田舎町という感じのところに出る。
芦有スカイライン(?)の有馬側出口前。
レトロな感じのループバスが走っていた。
温泉街まであと少し!

いい感じの田舎道を走っていると、前方に数台のパトカーが…
事故でもあったんだろうかと見てみると、推定時速80キロ↑で私の横をすり抜けて行ったバイクが、切符を切られていた。
ちょっとだけ「ざまあみろ」と思った。

警察のおじちゃんに温泉街への道を聞く。
時間は五時前。帰りは電車に決定かな。

温泉街に到着。
日帰り温泉、温泉旅館への案内看板が…。
思わず「ありっまひょーえのこーよーかっくへー♪」と口ずさんでしまうのは兵庫県民の証w
(あと「ホテルニューッウアーワージー♪」と歌ってしまとか)

有馬の温泉旅館といえば、一泊2万円クラスのところが殆どで、非常に敷居が高いのですが、最近になって「太閤の湯」という日帰り温泉施設ができました。
帰りは電車にすると決めた気楽さもあり、足の疲れを取るためにも温泉へ。

ていうか、自転車と風呂はセットです。個人的に。

入浴料は2400円とちと高いものの、お風呂の種類は豊富。
金泉と銀泉もちゃんとあったし。

一時間くらいじっくり入って、売店で炭酸せんべいを二つ購入。
神戸電鉄有馬温泉駅へ向かう。

有馬温泉駅前到着。
ここからは初めての輪行です。

持っている輪行袋は、前輪だけを外せば入れられるタイプですので、簡単に収納できます。
しかし、いつものことではあるのですが、力が足りなくてフロントブレーキを解除できない

悪戦苦闘していると通りすがりの男性が
「大丈夫ですか?見ましょうか?」と声を掛けてくれた。
手伝ってもらえばいいのに「大丈夫です。前輪を外すんです」と応える。
その人はしばらくこっちの様子を伺っていた。ありがとう。大丈夫です。

ブレーキを解除したらクイックレリーズで簡単に外せるので、あとはテキパキと収納。
ちなみに、タイヤを外すときもはめるときも自転車をひっくり返してやってます。そのほうが楽なので。

神戸電鉄は手荷物料金が要らないようでした。
有馬温泉から有馬口までの電車は車掌室前にスペースがなかったので、自転車を立ててドアのそばに立ち、有馬口から湊川までは車掌室前スペースに置きました。
思っていたほど目立つ感じでもなく(袋が黒だから?)、電車も空いていたのでスムーズな輪行でした。

駅で自転車を組み立て、ブレーキとギアの点検。
近所の一番星食堂で「だし巻き定食」を食べる。

ゴハン大盛り、おかずも一杯なので、いつもはゴハンを減らしてもらうんだけど、この日は減らしてもらうこともなく、あっという間に完食。
やはり自転車は腹が減る。

帰宅時の集積距離。
走行距離は45km…あれ、六甲アイランドと同じじゃん。
ただし、高低差があるので疲労とかかった時間は数倍であります。


翌日、足のクールダウンと称し、神戸市街をポタリング&パンク直してくれたおじいちゃんに炭酸せんべいを持っていきました。
そのおかげか、筋肉痛になってません。

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