昼下がりの憂鬱

猫は微笑みながら眠る。まるでそれだけがすべての様に。

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ニューヨークのツアー

アメリカの富裕層の女の子を主人公にしようと思い、ネットで下調べしています。
具体的に調べたいことは「どこに住まわせれば良いか」なんですが…。
イメージとしてはあまりゴタゴタしていない、ちょっと落ち着いた環境の場所がいいなぁと。
そんな漠然としたイメージで検索をしていると、こんなツアーを見つけました。

ハーレムとニュージャージーの豪邸見比べツアー

なんというか、微妙な嫌悪感を覚えるのは私の心が狭いからでしょうか…

いや、ハーレムにはハーレムの歴史や独特の空気というか文化もあると思いますよ。
シャッターにスプレー缶で描いたシャッターアートも、一種の文化と言えなくもないですし…。
(個人的には嫌いです。立派な器物破損ですから。)

しかしね、なんというかスラム街にわざわざ徒党を組んで行く意味ってなんなの?と。
スラムに住んでいる人たちは、そこに住むことを必ずしも望んでいるわけではないわけで…。
そして、望むにせよ望まぬにせよ、そこは生活の場所なわけで…。
要はですね、個人で「アメリカの貧困層の生活を見たい」と思ってスラムに出向くのは一向に構わないと思うのだけど、ツアーで行くのはどうにも動物園かサファリパークと勘違いしてるんじゃないかという感じがして気持ち悪いってことです。
ツアー詳細には「通過」と書いてあるから、おそらく車で通るだけなんだろう。
「ニューヨークの生の生活に触れる」とも違う気がする。
絶対安全圏から眺めるのは、生の生活に触れるではないと思う。

まぁ、平和ボケ、歩くカモの日本人にスラム街を歩かせるわけに行かないけど。

このツアーに行って心に残るものって何だろう。
多くの人は「黒人は貧乏、白人は金持ち」とか、その程度なんじゃないだろうか?
「白人すげぇぇ!」という印象しか残らないんじゃないか?
「黒人は大変だなー」という優越感じゃないか?

別に、人種差別云々を言うつもりはないけれど、このツアーを企画した人って悪趣味だな。
いや、私が穿ち過ぎなのかな…。
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