昼下がりの憂鬱

猫は微笑みながら眠る。まるでそれだけがすべての様に。

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でっかい外人さん

赤松

こんな感じの背格好の外人さんに話しかけられました。
三宮駅前の横断歩道で、自転車を降りて信号待ちしていると、黒いスーツに黒いハットの、身長180以上はある巨漢発見。

うおぉぉぉー!でっけぇぇぇ!!
と見上げていると、一瞬目が合ってしまった。

そのあたりは人が多く、道幅も狭い(実際は広いけど、違法駐輪で狭い)ので、元町のほうまで自転車を押しながら歩く。
Mr.赤松(のような人)も元町の方に向かって歩く。


トアロードあたりの信号待ちのとき、英語で話しかけられた。

『いい自転車だね。私も自転車大好きだよ』
「せんきゅー」
『どうして乗らないの?』

「んんっ。えっと。ピーポゥたくさんいるから、ライド イズ 危ない!だから、アイム ノーライド。セイフティ。」

『なるほど。でもみんな乗ってるよ。(車道を黄色信号で横断する自転車を指差して)
 おお、あれはセーフティじゃないな。』
「うん、あれはセーフティじゃないね」

『君は神戸の人か?』
「ヤー(´∀`)」
『神戸のどこに住んでるの?』
「ヒョウゴー、シンカイチー」
『ああ、そこは知ってる。私は垂水だよ。
 元町まで歩いていって、そこから電車に乗るんだ。
 君はずっと歩いて帰るの?』

「ノー、元町から、ライド バイクスィル」

『今は仕事の帰り?仕事は何をしているの?』

「仕事は…(メッキって英語でなんて言うんだ?)
 メタル!メタル コーティング ケミカル
 ケミストリー メタル コーティング!


『それは大変な仕事だね。ケミカルは危険だから、気をつけないと。
 何の金属を使うんだ?』
「(つ…通じたっ!!ちゃんと意味通じた!!)ニッケル」
『ニッケルか。とにかく、ケミカルは気をつけないとね。
 蒸気を吸ったら、体に入ったりするから危ないからね。
 ところで、どんなものをコーティングしてるの?』

「え、んーと。ミシンのパーツとか、CD…CDのプレーヤーじゃなくて
 CDを作る…モールド…モールド。」


『おお、分かるよ。君は英語が上手だね!』

「??(゚Д゚;)」

えとねぇ、ヒアリングのほうはそこはかとなく得意っぽいんですけど、話したり書いたりするほうに関してはからっきしダメなんですよ。
語彙も少ないし。
なんせ、センター試験の英語、自己採点で74点ですから。(200点満点中なw)
発音だけは異様に流暢なんですがね!(白目

それともアレだろうか。Mr.赤松の言う「英語が上手い」は、単なるリップサービスではなくて、自分の言葉をフルに使ってちゃんと説明、コミュニケートを取る姿勢を指しているんだろうか。

もしそういう意味ならちょっと嬉しいわけだが。

それから、Mrは英語ではなくて日本語で話し始めた…ちょwww日本語上手いじゃんwww
さっきまでの「私日本語分かりませーん」な空気はなんだったんだ!
もしかして、英語が分からないからといっていい加減な対応をする日本人かどうかをチェックしてたんじゃあるまいな。だとしたら、なかなかの孔明かもしれん。

『仕事難しい?』「SoSo」『忙しい?』「SoSo」と話しつつ歩いていると、Mrはおもむろに街路樹を指差し。

『Peach』

え、これ桜じゃなかったっけ?桃?梅??

「ピーチ…桃。でも、実はならないみたいだけど」
『ここは排気ガスたくさんあるから、木に悪い。だから桃、出来ない。
 私の国にも同じ木、たくさんあります。けれど、若い実のうちに食べるよ』

そしておもむろに街路樹に手を伸ばし、何かむしった。

「??(´∀`)」

むしったのは、青梅のようなスモモのような実…うおぉぉ、私の視界からはそんなもん見えなかったぞ!!ていうか、手が届くってすげえな。でも、街路樹をむしるのはよくないと思うぞ!

『このくらいの時に食べる。少し酸っぱい』

で、一口かじって普通に酸っぱそうな顔していた。

『ここは排気ガスをたくさん被ってるから、食べると体が強くなるよ』

「なぁに、かえって免疫が付く」ですね、わかります。

元町駅の手前で名前を教えてもらったけれど、クリティカルに憶えてません。さーせんww

最後は英語で
『あなたにあえて楽しかったです。またいつか会えるといいですね。さようなら』
といわれ、握手。

グローブみたいにでっかい手だった。


やはし、異文化交流は気合ですねぇ。


ちなみに、Mr.赤松(画像の人)ってのは「職業・殺し屋。」というマンガの登場人物。お子様にはオヌヌメできない作品。
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